先日、「メンテナンスの際には機械に耳を傾ける」というお話を書きました。
もちろんそういった熟練のキャリアがあるような人間がするような作業の仕方も
あるのですが、やはりメンテナンスの王道は「触れる」ことによるものです。

点検個所を清掃するとともに、くまなくメンテスタッフの手で触れて、異物や
汚れがないか確認していきます。エレベーターは日々絶え間なく動くものですので、
思った以上に埃やオイル、グリスなどの汚れが付着・固着しやすいものです。
それらは目視だけでは認識することができません。機械に触れ、その指先の感覚で
わかるものです。

機械は自身で語ることはありません。しかし、様々な形で我々に語り掛けています。
これにいち早く気づき、手入れをし、現状をお客様にお伝えできるか。 そんな仕事を
させていただいています。